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診療時間

午前 8:30~12:00
午後 15:00~18:00
(日曜9:00~11:30)
休診日 土曜午後・日曜午後
祝日午後、1月1日

○時間外(救急・緊急)対応は24時間体制。
1月1日のみ休診364日開院させて頂いております。


寄生虫外来の現状(1)

 当院は開業30年を迎えるが、細々と担当している、『寄生虫外来』の現状に触れてみたい。

 戦前、戦後の寄生虫感染症といえば、『回虫症』、『鉤虫症』、『鞭虫症』の土壌伝播線虫症が代表だった。農業に人糞を使用していたからだ。現代でも、食に関わる寄生虫感染症が主流。特に多いのが、サバ、イカ、タラなどを食べたあと、急にお腹が痛くなる『アニサキス症』。夜間に発病することが多く、緊急胃内視鏡で確認。以前、NHKの番組に提供した当時、年に5~6件経験した。今は寄生虫予防教育の普及によって激減しているが、油断は禁物。サケ、マスを食べたあとに感染するのが『サナダ虫』(日本海裂頭条虫)。排便中に『ヒモのような白い条虫破片』を見ることで発見される。最近、珍しくなくなったのが、ホタルイカを食べたあとに、皮疹が現れ、皮疹が移動する『施尾線虫症』、ハタハタ、スルメイカ、スケソウダラの内臓にもいる。『爬行感染症』とも言われる。当院でも7件経験した。従来から経験するのが、海外帰国組にみられる『顎口虫症』。感染幼虫は人の体内で成虫になれないため、内臓や皮下組織を移行してまわり、発疹や『移動性腫瘤』を引き起こす。『顎口虫』は、一般にはネコ、イヌの胃粘膜に寄生している。第1中間宿主はミジンコ、第2中間宿主はライギョ、ドジョウ、トノサマガエルなど、淡水魚や両生類、爬虫類などに広く宿っている。日本では中国、韓国から輸入するドジョウ稚魚の『おどり食い』が主な原因と思われる。余り、有効な治療薬がなく、移動中の虫体を検出するしかないやっかいな寄生虫症である。全身2~4cm大の腫瘤が移動すると長崎から来院。私の高校の後輩だった。他医療機関で切除をお願いしたところ、世界でも珍しい『マンソン孤虫症』(3cm大)が確認され、日本では2例目として学会でも発表された。治療薬はなく、切除するしか方法はない、まことに厄介な怪虫(?)である。淡水産のカニ、サワガニ、ズワイガニ、上海ガニなどを食べた後に感染するのが『肺吸虫症』、これを発見するのに苦労するが、たまたま肺レントゲンで肺癌と診断され、手術後『肺吸虫症』と確認された例も多い。

 なお、全国から体に虫が這う、ムズムズする、コブが出来ると訴える人々が集まってくるが、すでに複数の医療機関を訪れて、精神病と診断されることが多い。本人は納得せず悩んだすえ、当院に来られ、色々な寄生虫の幼線虫移行症だったり、マンソン孤虫症のような怪虫も発見され、大変感謝されている。

 私自身のことで、新しい事件があった。有名な寿司屋でヒラメを食べた数時間後、腹痛、嘔吐、下痢が始まり、初めて救急車のお世話になった。救急病院で食中毒が原因と片付けられたが、実は『クドアセプテンプンクタータ(別名ナナンホシクドア)』という花びらのような美しい姿をした寄生虫が原因と思われる。症状が激しい訳に、症状が一過性で、私の場合、翌朝に何事もなく略治し、外来診療に専念した。この場合、検便で寄生虫を確認することは難しく、食べ残したヒラメ片をチェックすることで、正しい診断につながることになる。馬肉による『サルコシスチスフェマリー』もそうだ。

 次回は重症となる寄生虫に触れてみたい。

中東呼吸器症候群

2015年4月中旬から約2週間、農業関係の仕事で、バーレン、サウジアラビア、UAEに出張していた68歳の男性が、韓国に帰国後、重症肺炎を起こし、検査の結果、『中東呼吸器症候群(MERS)』と診断された。この患者の配偶者及び入院先で同室だった76歳の男性も『MERS』に感染していることがわかり、韓国内はパニックとなった。
『MERS』は、2012年サウジアラビアなど中東で流行が拡大し、今年の5月中旬までに1,182人が発病、423人が死亡した(死亡率35%)(※1)。病原体は2003年に大流行し、多くの死者を出した『SARS』と近種の『コロナウイルス』である。主に中東なのでラクダ(?)が感染源と言われるが、いまだ明らかではない(※2)。二次感染は、入院先の患者さんからの塗沫感染や接触感染で発症する。
『MERS』の感染例は、中東以外にこれまで、フランス、イギリス、ドイツ、北アフリカのチュニジアなどからも報告されている。これらの例は、渡航歴はないが、中東に渡航した人と接触歴が認められたなど、すべて中東と関係がある。
『MERS』にみられる症状は、急性の呼吸器症状で高熱、咳、息切れ、呼吸困難などを伴う。潜伏期間は5、6日間、長くて14日間。なお、人、人感染の例がみられたので、そのうち『輸入感染症』として、日本に入って来るかもしれない(※3)
かつて、『謎の肺炎』として騒がれた『SARS』に深く関わった私としては、当時のことを思い出す。
『先生、広東省で肺炎アルヨ!!流行アルヨ!!』『肺炎が流行しているということだね。それ、インフルエンザじゃないの』2003年1月24日、重症劇症肝炎の日本人患者(55歳)をチャーター便で、中国の大連から関西国際空港に搬送した時の中国人看護師、呈さんとの何気ない会話。この時はあまり気にも留めていなかったが、これこそが世界中に恐怖を与えた謎の肺炎『SARS』の始まりだったのだ。
2003年3月9日、日本医師会の主催で、『海外旅行と感染症』というシンポジウムを開催。講師は、私を含め岩本愛吉教授(東京大学医科学研究所)、木村幹男先生(国立感染症研究所感染症情報センター室長)、甲斐明美先生(東京都立衛生研究所微生物部)の4人が講演。シンポジウム終了後に、参加者から質問が出た。『中国南部で肺炎が流行していますが、あれは一体何でしょうか?』その質問者は、中国広東省から一時帰国している日本人だった。私はこの瞬間、ピンと来たのだ。『これはただならぬ新しい病気かも』。すでにこの肺炎の存在を知っていたからだし、4年前、マレーシアに出張中、突然遭遇した「ニパ・ウイルス」のことも頭をかすめ、嫌な予感がした。
その後、中国大陸に5~6回入り、SARSの現場を見てきた私には、このMERSも『悪魔の感染症』としての印象が強い。

(2015年5月29日記)

(※1)普通のインフルエンザの死亡率は0.1%以下、SARSでも4~10%、H7N9の鳥インフルエンザで20~30%なのでMERSの死亡率は高い。
(※2)SARS感染源にハクビシンが疑われた当時を思い出すが、ハクビシンが本来の感染源だったかどうか怪しい。どうやらニパウイルスと同じくコウモリの体内で類似のコロナウイルスが発見されているので、今回はコウモリと人の間にヒトコブラクダが介存し感染を引き起こしている可能性が高い。
(※3)あれだけ騒がれたSARSだが、日本人は1人も感染しなかった。なぜ感染しなかったのか。これも大きな謎である。6月に入り韓国ではMERSの感染拡大が見られ、サウジアラビアに次ぐ感染者を出した。二次感染、三次感染者から死亡者が出た。最も近い隣国なので、日本にも感染者が入って来る可能性は高い。警戒が必要となった。
2013年SARSを見事に防いだ韓国なのに、なぜ感染が広がったのか。疫学調査が必要となった。

(2015年6月16日記)

世界を跳ぶ「スパイダーマン医師」

11歳の時、アリマネグモ(蜘蛛)を蟻の珍種と勘違い。捕えたその虫が出した糸の美しさと驚きから蜘蛛の虜となった大利先生。毎日近くの山で蜘蛛と遊んだ。
高校3年生の時には論文「生態を中心とした蜘蛛の総合的研究」(1959年)が第3回日本学生科学展の生物部門第1位に入賞。蜘蛛博士としての一歩を踏み出した。しかし親からは、「生物学者じゃくっていけない。海外にも行けないよ」と言われ、父親と同じく医師になることを決めた。

医学部受験では蜘蛛に時間を費やし2度ほど失敗。一転、就職では、倍率5倍の狭き門をくぐり聖路加国際病院に合格した。
厳しい内科研修の日々「立派な医師になれたとしても、蜘蛛との生活はどうするのか・・・」との想いからあっさり退職。
東京大学附属病院を経て、東京大学医科学研究所に入所した。感染症と免疫学を主流とする研究所内で、1人、蜘蛛毒の解析に没頭。
「当然だけど研究所としては迷惑な存在だったね。」とはいえ、その世界初の論文は認められ米国・コロラド州立大学助教授に招へいされた。

(1977年)振り返ると、蜘蛛に左右された人生だが、医療を片手間な仕事にしたことはない。「頭のてっぺんから足のつま先までの診療」をモットーに、研究時代は週4回もの当直をこなしてきた。
内科、感染症と寄生虫学を修め、日本初の「熱帯医学専門医」の資格も取得。この経験を生かすため、東大病院を辞し、外務省・医務官となった。
当時リオデジャネイロとメキシコという選択肢もあったのに、誰も手を挙げなかった熱帯の宝庫ケニアへの赴任を選んだ。着いたケニアでは「飢餓と戦争による難民」で溢れ返っていた。「職務上、難民に関わることはタブーだった。しかし、当時の斉木千九郎特命大使の特別のはからいで難民の医療にも飛びこんだ。」

帰国後開業する際は、日本らしさが満喫できる場所、神奈川県の山北を選んだ。地緑はないが、「富士山が近い。温泉も近い。お魚も食べられる。ここは本当に良かったですよ。丹沢山系にはスパイダーがいっぱいいます。」「おおり医院」は山北地区で初の有床診療所。
開業にあたっては「アフリカと同じく、ここはツツガムシ病もある医療僻地。わざわざ遠い病院に行かなくても、すぐに専門医の先生に診てもらえる一桁レベルの高い診療所を目指した。」そのため、総勢10名の専門医で診療。
標榜科は内科、小児科、外科、トラベルクリニック、感染症など10種類に近い。これらの取り組みは先生が行ってきたことのほんの1部だ。最近は、日常の診療が忙しく、海外で診療することは少なくなった。それでも常時、海外からの医療相談を電話やメールを受け付けている。また、毎年秋には外国から来る研修医を積極的に受け入れ、海外医療技術の向上に努めている。

「日本でも外国人でも同じだよ。呼ばれたらすぐに飛んでいく。スパイダーマン医師だね。蜘蛛が空を飛ぶこと知っている?」

2009年5月 神奈川保険医新聞のインタビューより

「物忘れ外来」、「禁煙外来」を行っています

物忘れ外来

物忘れの高齢者による家族の負担が大変な時代です。少しでも本人や家族の悩みを解消させたいと思います。
長谷川式でチェックしてます。

禁煙外来

辞めたいと思っていてもなかなかやめられない方、是非、外来を訪れてみて下さい。家族同伴でご相談下さい。竹下先生が担当します禁煙によって改善される健康面のメリット・禁煙して数日で・・・味覚が戻ってくる。
禁煙して1~2カ月で・・・咳も出なくなってる。
禁煙して1年で・・・肺の機能が良くなってる。
禁煙して2~4年・・・狭心症や心筋梗塞のリスクが低下している。
禁煙して10~15年・・・咽頭がんのリスクがタバコを吸い続けている人より60%も低下。
禁煙して10~19年・・・肺がんのリスクがタバコを吸い続けている人より70%も低下。
禁煙して20年・・・口腔がんのリスクがタバコを吸わない人と同じになる。


インフルエンザ対策について

概説:インフルエンザとは、インフルエンザウイルスの感染により、ヒトからヒトへ感染する急性呼吸器感染症です。主に飛沫感染ですが、空気感染、接触感染もあります。インフルエンザウイルスはA型、B型、C型の3つの型に分かれますが、大きな流行に関係するのはA型とB型です。感染力が強く流行は世界中でみられます。A型インフルエンザウイルスは流行のたびに抗原型が変異していくため、同じ人が何度でも罹患します。潜伏期間は1~5日(平均3日)と比較的短く、爆発的な流行となりがちです。また、ウイルスの排出は発病前日から発病後7日程度ですが、重症例ではさらに延びる可能性があります。

症状:インフルエンザにかかると、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感などが突然現れ、咽頭痛、鼻汁、咳、などもみられます。普通の風邪より全身症状が強いのが特徴ですが、多くの場合、特別な治療をしなくても10日前後で軽快します。熱はだいたい3~5日間続きます。
また、死亡例のほとんどは高齢者ですが、基礎疾患(気管支喘息、心不全、糖尿病、腎不全、免疫不全)があると、肺炎の併発などにより重篤化することは珍しくありません。合併症として乳幼児の脳炎・脳症が注目されていますが、有効な治療法は今のところありません(タミフルの効果も明らかではありません)。
診断以前は、流行の季節と症状からインフルエンザと診断されてきました。
ただ、一般のかぜ症候群と重なる症状も多いため、典型例を除いて診断は確実ではありませんでした。
現在は、地域の流行状況の把握と、鼻咽頭粘膜のウイルスをチェックする比較的簡便な迅速診断のキットの普及により、より正確な診断ができるようになりました。
ただ、感染の早期では陰性になることもあり、診断率は8~9割程度です。
インフルエンザに罹患したかなと感じたら、医療機関を受診し、確定診断を受けて下さい。予防流行期には出来るだけ人込みへの外出を避け、出掛ける際にはマスクを着用することが勧められます。
ただ、空気感染の場合もあるのでマスクの効果には限界があります。また、帰宅時のうがい、手洗いの慣行も重要です。
普通の風邪(ライノウイルスなど)予防には手洗いが最も効果的です。感染が疑われるとき、外出は避けることが望ましく、人込みに出る時や医療機関受診時には、マスクを着用して周辺への感染を広めないよう注意してください。積極的予防対策として、インフルエンザワクチンの予防接種が最適です。
その年の流行型を予測してワクチンが製造されますが、感染したインフルエンザの型との合致程度により有効率は異なります。うまく合致すれば有効率は約70%とされています。ワクチンで感染そのものを防ぐことは困難ですが、発熱を含め症状を軽くし、重症化を予防することが期待できます。

治療:インフルエンザウイルスの増殖は2日以内にピークに達するため、抗ウイルス薬は発病後2日以内に内服することが推奨されています。抗ウイルス薬で症状が軽快しても、体内からのウイルス排出期間が短縮するものではありません。他人への感染予防に十分留意してください。対症療法としての安静、保温、保湿、水分の補給も重要です。抗ウイルス薬(A型およびB型のインフルエンザウイルスの増殖を抑える薬剤)として、タミフル以外に、リレンザ吸入、イナビル吸入、重症には抗ウイルス点滴(ラピアクタ)治療法があります。

商品名:タミフルカプセル75(Tamiflu caps.)一般名 リン酸オセルタミビル (Oseltamivir Phosphate)

飲み方:1回1カプセル 1日2回(朝・夕) 3~5日間内服腎臓の機能に障害のある人は、主治医に相談して下さい。

副作用:蕁麻疹、顔面・咽頭浮腫、呼吸困難、血圧低下、目が赤くなる、視野がせまくなる、尿に血が混じる、脈がみだれる、腹痛、吐き気など

注意:タミフルの服用は、必ず医師の指導・指示に従って下さい。さて、ヒトのインフルエンザとは別に、鳥類のインフルエンザは「鳥インフルエンザ」と呼ばれています。最近になり、稀にヒトも鳥インフルエンザに感染することが報告されるようになりました。鳥インフルエンザについても、十分注意し、正しい情報を入手して下さい。

商品名:リレンザ

飲み方:吸入剤 5日間吸入します。

商品名:イナビル

飲み方:吸入剤 初回1回の吸入で有効。

商品名:ラピアクタ

飲み方:点滴剤 1~2回の点滴で有効。

※当院では「発熱外来」で対応中です。

<総合高社産業医会編より>


新型インフルエンザにご注意!

今年もインフルエンザ流行の兆しが見え始めました。インフルエンザについて多くいただく質問や対応法などについてお知らせしたいと思います。

インフルエンザQ&A

1.ワクチン以外、日頃から心がける予防法はありますか?
外出から帰ったら、必ず「うがい」「手洗い」。外出先は、「マスク着用」すれば、かなりの予防になります。また、日頃から体調を管理しておくことです。うがいは日本独特の文化です。日本人以外、うがいの習慣がある外国は、韓国と台湾だけです。隣国、中国にうがいの習慣はありません。今こそ「うがい」「マスク」「手洗い」を!!
2.インフルエンザのワクチンはいつごろ接種するのが効果的ですか?
日本でのインフルエンザの流行は12月下旬から3月上旬が中心になりますので、12月上旬までには接種を済まされることをお勧めします。2回接種の場合は、2回目は1回目から1~4週間あけて接種しますので、1回目をさらに早めに接種しましょう。
3.授乳中にインフルエンザワクチンを接種しても問題ありませんか?
授乳婦はインフルエンザワクチンを接種しても支障ありません。インフルエンザワクチンは不活化ワクチンというタイプで、ウイルスの病原性を無くしてありますので、体内で増えることもありませんし、母乳を通してお子さんに影響を与えることもありません。
4.インフルエンザにかかった後、どのくらいの期間、学校あるいは職場を休めばよいのですか?
症状が出てから3~7日間は、他の人へうつす可能性が高いので、人の多く集まるところは避けた方がよいでしょう。インフルエンザにかかった後には、体力等の低下もありますので、無理をせず、十分な体力の回復の後に、復帰するのが妥当と考えます。
学校保健法:解熱した後2日を経過するまで(ただし、症状により医師において伝染のおそれがないと認めたときは、この限りではない)
5.はしかや水ぼうそうにかかっていたり、定期予防接種の時期と重なった場合にはどうすればよいですか?
はしか(麻疹)や水ぼうそう(水痘)などに感染してしまった場合には、一般的には完全に治ってから4週間はインフルエンザのワクチンの接種を控えた方がよいとされています。
6.ワクチンの値段はどうなっていますか?
当院では、以下で接種しています。医療機関によって違いますので、ご注意下さい。
1.65歳以上は、市町村からの補助があり、1,000円(小田原市、南足柄市、足柄上地域)
2.高校生以上成人 2,000~3,500円
3.中学生以下 1,000~1,500円

インフルエンザとの斗い

今年もインフルエンザ流行の兆しが見え始めました。ウイルス研究者達は今年の初めから今年流行るであろうインフルエンザの型のワクチンを決めましたが、インフルエンザというウイルスは常に変異し、以前効果のあったワクチンが全く使い物にならなくなってしまうという特性を持っています。そのため、研究者達は毎年ウイルスとの斗いを続けているのです。ワクチンの製造方法は意外にも18世紀からほとんど変わっていません。鶏卵からワクチンを抽出するのですが、毎年必要な量のワクチンをつくるまでに6~9ヶ月もかかり、仮にその間に新種のインフルエンザが発生してしまうと、間に合わないという事態になってしまいます。そこで、新しいワクチンの製造方法として、DNA ワクチンの開発が進んでいます。これは一種の遺伝子治療で、ウイルスから少量の遺伝子を抽出し、人間に注射することで人為的に抗体をつくるという方法なのです。鶏卵を使用する必要がなく、従来の方法よりも早く、約3ヵ月以内に製造が可能だとしています。また新型のウイルスが発生しても、その遺伝子を抽出することで、すばやく事態に対応できる訳です。しかし、10年前の生体実験では失敗しています。マウスでは成功したのですが、複雑で頑丈なヒトの細胞に遺伝子がうまく入り込めなかったからです。しかし、現在の技術でこの問題は解決できるとしており、量産化が期待されています。新製法のワクチンの量産化が成功すれば、インフルエンザへの斗いに勝利の道がひらけるかもしれません。

厚労省、「新型インフルエンザ対策推進本部」を設置

厚生労働省は2005年10月28日、高病原性鳥インフルエンザ発生の世界的な拡大、人への感染報告の増加を背景に、新型インフルエンザ対策のための、国民に対する正確な情報の提供、発生動向の把握、予防・治療など、その流行状況に応じた部局横断的な連携が求められることから、全省的な体制を整備し、対策を総合的に推進するため、「新型インフルエンザ対策推進本部」を設置した。WHOのまとめによると、この約2年間で、ベトナム、タイ、インドネシア、カンボジアで121人が発症、そのうち、62人が死亡している。新型インフルエンザは、10年から40年の周期で不連続変異により出現し、世界的に大きな被害をもたらしてきている。日本でも全人口の25%がこのインフルエンザに感染した場合、死者が10万6,000人となる試算も出ている。WHOは今年5月、世界的流行の対策として事前対策計画を発表。各国においても行動計画の策定を進めている。推進本部は、新型インフルエンザの発生状況を6段階に分け、サーベランスや予防封じ込め、医療体制、情報提供などの行動計画を策定した。

(神医ファックスニュースより)

インフルエンザ対策(対策についてはこちらで詳しく説明しています)

鳥インフルエンザ

概説:鶏、七面鳥、うずら、アヒル等が感染すると、全身症状を発症したり、死亡したりと、強い病原性を示すものを「高病原性鳥インフルエンザ」と呼びます。一方、時に毛並みが乱れたり、産卵数が減ったりするような軽い症状にとどまるものを「低病原性鳥インフルエンザ」と呼びます。鳥類において高病原性であっても、ヒトでは必ずしも強い病原性を発揮するとは限らず、幅広い症状が見られています。鳥からヒトへの感染はめったに起こりません。これまでのところ、店頭での生きた鶏の小売りや家庭の裏庭で鶏を飼っているなどの日常的な鳥との接触や、病鳥の防疫業務に携わったなど、密接な感染鳥への接触が感染の原因と考えられていますので、一般人が感染する恐れは少ないといえます。また、鶏肉や鶏卵の摂食による感染の報告はありません。ベトナムの感染例では潜伏期間は3-4日間という報告があります。なお、ヒトからヒトへの感染は非常に限られており、現在までに数例、家族内での感染伝播の可能性が疑われると報告されていますが、確実な科学的証拠はありません。

予防:ヒトの従来型インフルエンザワクチンの予防接種は、鳥インフルエンザに対しては、残念ながら効果がありません。集団発生が起こっている時期・地域での、病鳥との不要な接触を避けることが唯一の予防法といえます。なお、インフルエンザの流行期をひかえて(日本では11月~12月から)、インフルエンザワクチンの予防接種をうけておくことは大変重要です。インフルエンザに抵抗力をつけて発病時の高熱などを抑えておくと、鳥インフルエンザ罹患との区別がしやすくなり、病院では迅速かつ的確な対応が容易となります。

症状:発熱、咳などの一般的なインフルエンザと同様のものから、結膜炎、多臓器不全に至る重症なものまで様々な症状がみられます。症状のみで区別・診断することは出来ません。

診断:鳥インフルエンザウイルスはA型インフルエンザウイルスに属するので、ヒトのA型インフルエンザウイルスの迅速診断キットで検出することは可能です。しかし、A型インフルエンザウイルス感染と診断されただけでは、ヒトインフルエンザなのか、鳥インフルエンザなのかの区別はつきません。ウイルスの型を同定するには、血液検査や遺伝子検査などのさらに詳しい検査が必要です。急激な高熱などインフルエンザ様の症状で医療機関を受診する際には、マスクを着用し、次のことがあれば必ず申し出ることとして下さい。
1.鳥インフルエンザウイルスに感染している又はその疑いのある鳥(鶏、あひる、七面鳥、かもなど)との接触歴があるもの
2.鳥インフルエンザが流行している地域へ旅行し、鳥と濃厚な接触歴があるもの

<総合高社産業医会編より>

ヒトの鳥インフルエンザの治療法

ヒトのA型インフルエンザの治療に用いられている抗ウイルス薬が、鳥インフルエンザに効果があるといわれています。アメリカを始めとして世界中でタミフルの備蓄を勧めているのはこのためです。しかし、実際には鳥インフルエンザの治療に使用した経験が限られているため、その効果の程はよく分かっていません。ですから、実際に鳥インフルエンザに罹ってしまった、或いは疑いをもたれるような症状が出現した場合は、当然の事ながら、感染症専門の病院での精査と治療が望まれます。外出時にはマスクを着用し、また手洗いの励行など、周辺にウイルスを広めないよう留意ください。仮にタミフルを持っていたとしても、自己判断で服用することは絶対にしてはいけません。必ず専門病院の医師の指示に従って下さい。日本国内にいる場合は、各都市の保健所と相談して下さい。海外の場合は、当該国の医療事情によっても異なるため、流行に注意し、情報収集と情報交換に努めて下さい。

<総合高社産業医会編より>

足りないタミフル

鳥インフルエンザの人への感染が問題になっています。この新型インフルエンザの治療に効果が高い抗インフルエンザ薬が「タミフル」です。世界保健機関(WHO)がインフルエンザ警戒宣言をした後、各国政府がタミフルの国家備蓄を開始したことで世界的な品不足となっています。その結果、日本を含めた世界40カ国から、製造・販売の権利を保有しているスイスの医薬品大手「ロシュ」に注文が殺到しています。ロシュは、2007年を目途に生産能力を現在の約10倍増の年産3億人分に増強中ですが、しばらくは需要供給が追いつかない有様です。このためロシュは、インフルエンザの大流行に備え、自社以外にイスラエルのテバ・ファーマシューティカル・インダストリーズなど、複数の大手後発品メーカーに生産委託を検討しています。
しかしロシュ以外の製薬会社にとっては、タミフルの原料からの一貫生産は容易ではありません。というのも、実はタミフルの製造工程は非常に複雑なことで知られ、よほどの技術力とコスト的なメリットがない限り、原料からの対応はできないからです。
実際に、日本の大手製薬会社がタミフルの一貫生産を検討したことがありましたが、コストやリスクを勘案した結果、ロシュからの輸入販売にとどめたという経緯があります。世界売り上げのうち、日本が6~7割を占めるというタミフルの実情を考えると、当面ロシュへの依存は変わりそうもないと考えられます。インフルエンザが大流行した場合、タミフルの需給逼迫が心配されます。北米では、タミフルの買い占め現象が起こり、中国では国が在庫を一元管理する事態となっています。日本では、2,500万人分の備蓄はすでに終わっています。


セアカゴケグモ咬症と病害~「蜘蛛と医学」

蜘蛛類の多くは衛生害虫、農林害虫を捕食する益虫として高く評価されているが、医学上の問題もある一般には、、、、 「不快害虫」として扱われたり・蜘蛛に咬まれる「刺咬症」・蜘蛛の糸にかぶれる「接触性皮膚炎」「結膜炎」・精神科で問題となる「蜘蛛恐怖症」がある。ほとんどの蜘蛛類は牙と毒線を持ち、場合によっては人を傷つけることがある。これを「蜘蛛刺咬症」と呼んでいる。これまでに人を咬んだという記録は180種ある。そのうち重症になる有毒蜘蛛は、そんなに多いものではない。しかし、これまでに死亡例を引き起こしたのは、「ゴケグモ類」「ジョウゴグモ類」「イトグモ類」「コマチグモ類」である。

<蜘蛛の毒>
蜘蛛は獲物を捕えたり、敵から身を守るために顎を用いて「咬む」。たいての蜘蛛には毒腺があり、牙の先端にある開口部から毒液を注入する。一般に毒腺は袋状で、螺旋状の筋肉や鞘に囲まれている。毒液のほとんどが中性かアルカリ性、種類によっては酸性である。「蜘蛛毒」は、有害な蜘蛛に咬まれた場合の症状や診断、治療といった医学的な問題の他に、その科学的な性質が注目されている。例えば1990年以降、世界で320篇以上の論文が書かれている。そのほとんどが神経医学、薬理学、生化学的な側面の研究である。有毒種の毒を作用別で大別すると、「神経毒」と「組織毒(壊死毒)」に分けられ、前者はゴケグモ類の毒に、後者はイトグモ類の毒に代表される。どちらも毒の主成分はタンパク質である。多くの研究から、タンパク質として、神経毒・壊死毒・ヒアルロニダーゼ・エステラーゼ・プロテアーゼ・その他

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